2014年1月13日月曜日

高校生ビジネスプラン・グランプリに行ってみた



先日、日本政策金融公庫主催の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」を観覧してきました。

どうしてかというと、1つは、あるきっかけがあり「高校生向け」のビジネスプラン・コンテストってあるのかなと検索したら、これが出てきたこと。2つ目は、宇都宮白楊高校が最終選考まで残っていて、プレゼン聞けるというので実際に見てみたいと思ったこと。3つ目は、ミーハーですが国内のスタートアップ分野で、精力的に行動されている孫泰蔵さんの基調講演もあるということ。で、本郷まで行ってきました。

まず、びっくりしたのが(相当練習積んだんでしょうね)ファイナリストの8校ともプレゼンテーションがメチャクチャ上手い点。あと、市場の分析だったり、想定されるターゲットへの調査だったり、話の構成も論理的に組まれていて思わず納得してしまうプランに仕上がっています。自分が高校の頃を振り返るととても及ばない。(そもそもビジネスプランコンペなんてものが世の中にあることさえ知らなかったからな〜。)

関心事だった宇都宮白楊高校はというと、女子3名(?)のチームで応募をしたようで、見事、審査員特別賞を受賞。

(参考)下野新聞記事
国際展開を と特別賞 宇都宮白楊高校グループ起業プランに高評価

プランは、自転車通学している高校生ならではの視点から、雨の日に着るカッパにデザイン性を取り込みオシャレに変えようというもの。確かに、カッパって無色透明で味気ないものでいいと思っちゃってるけど、パーツとデザインを選んで自分仕様にカスタマイズしてオシャレに楽しむというのは今の時代っぽい。正直、栃木県内から応募するような高校があったんだということもいい意味で驚きでした。せっかくなのでHOTTANでの凱旋報告イベントをお願いしてみようと思います。

高校生で応募すること自体僕としてはすごいなーとは思うんですが、でも、少し冷静な見方をするとあくまで頭で考えたプランを発表したにすぎないんですよね。これをじゃあ本当にで実現できる力があるかどうかはまた別の話。でも本当に起業数を増やしたければ、そこに突っ込まないと意味が無いと思います。

なぜなら、基調講演ゲストで来ていた孫泰蔵さんが仰っていたように「(今の高校生のレベルの高さや応募者のやる気を讃えた上で)やるのか、やらんのか」という間には、雲泥の差があるから。この年代からビジネスはじめて10年やってもまだ25~28才。失敗しようが、いくらでも人生の軌道修正が効く。だから、やればいいよね、って思います。

今回の日本政策金融公庫の企画ではまだ半分で、そこから先がいるよなーとも思わされました。例えば、実際にMOVIDAへエントリーしてブラッシュアップを受け、資金調達して、自分たちでプロトタイプ事業をやって実際にお金を扱ってみるとか。どこかやはり企画に高校生だからここまでで、という枠があるような気がしました。

まあ、初開催みたいなので改善点があって当然だとは思うし、改めて、年下であるとかの年代は関係なく、挑戦する人は尊い。そして、そういう挑戦する人に対してきちんと賞賛を贈れる社会にしていきたい、と思わせてくれる一日でした。